「おぱよ〜。華奈。」
同じ公立高校に通う私の幼なじみの徠輝。
私は昨日病院で自分の病気を知ったばかり…でも徠輝は私の病気のことを知らない。
「おはよ↓↓。徠輝」
私の返事に徠輝は私を覗きこむ。まずいばれちゃう。昨日泣いて泣いて目が晴れ上がっていた。
私はわざと徠輝からそっぽを向く。
「朝から顔近づけないでよ〜キモイよ〜。」
わざと笑ってそう言う私。
「キモイで悪かったなぁ〜人が心配してやってるのに酷い奴。」
徠輝はいつものように私の頭を軽く叩いた。
昨日までとなんも変わらない。
病気なんて今でも信じられない。
だけど半年後には私はここにいない。
「昨日さぁ〜アイス馬鹿食いしちゃて〜腹調子悪いんだわ。」
徠輝が笑う。
「お前らしいな。」
今の私には太陽も徠輝も馬鹿騒ぎしてる学生も…みんな眩しく見えてしまう。
ねぇ。徠輝。
私は、あなたと未来を歩きたい。