遅れたけど、俺は来週から始まる教育実習の下見に来た大学4年生、22歳。当たり前やけど男!名前は…
「じゃあ市川君、大変だけど明日からよろしくね。」
「………はい。」
俺の自己紹介に乱入しやがってこのババァ。しかも名前!自己紹介じゃなくて他人紹介になっちまったじゃねえか!
気を取り直して…俺、市川潤!夢はルー〇ーズに出てくる〇藤みたいな教師になること。ってのは嘘で、別に教師になりたいわけじゃない。高校の時、特に夢もなく適当に入れそうな大学に入り、このコースを選択してしまっただけ。今は夢になったとかでもなく、今も夢もなく適当に毎日を生きている。
「―川君?市川君?」
「え?あ、はいっ!」
「次、校内案内するからね。」
「はい。」
いや別に案内されなくてもわかってるだろ。教育実習ってのは普通母校に行くもんだよ?
「ここは第二武道場よ。去年新しくできたからあなたはしらないでしょ?」
「前ここに体育館ありましたよね!?」
「体育館は古かったから壊されたのよ。じゃあ、次は新しい体育館行きましょう。」
ふ~ん、ちょっと変わったんだ。
―キュッキュッ(シューズの擦れる音)
ダンダンダンッ(ドリブルの音)
「パス!おい、パス!」
―シュッ!!!
「――――っ!」
無意識に自分の頬を触る俺。
「すいません!大丈夫っすか?」
「…あ、あぁ。大丈夫。」
「市川君大丈夫?擦りむいてるわ。保健室で消毒してもらったほうがいいんじゃないかしら?行きます?」
「あ、大丈夫っす。場所わかるんで一人で行けます。」
…地味にいてぇ。パスとか言っといて避けるなよ。ってかパスするやつも片手で投げんじゃねえよ。ドッジボールじゃねんだから…って余所見してた俺も悪いか…。
「じゃあ市川君、大変だけど明日からよろしくね。」
「………はい。」
俺の自己紹介に乱入しやがってこのババァ。しかも名前!自己紹介じゃなくて他人紹介になっちまったじゃねえか!
気を取り直して…俺、市川潤!夢はルー〇ーズに出てくる〇藤みたいな教師になること。ってのは嘘で、別に教師になりたいわけじゃない。高校の時、特に夢もなく適当に入れそうな大学に入り、このコースを選択してしまっただけ。今は夢になったとかでもなく、今も夢もなく適当に毎日を生きている。
「―川君?市川君?」
「え?あ、はいっ!」
「次、校内案内するからね。」
「はい。」
いや別に案内されなくてもわかってるだろ。教育実習ってのは普通母校に行くもんだよ?
「ここは第二武道場よ。去年新しくできたからあなたはしらないでしょ?」
「前ここに体育館ありましたよね!?」
「体育館は古かったから壊されたのよ。じゃあ、次は新しい体育館行きましょう。」
ふ~ん、ちょっと変わったんだ。
―キュッキュッ(シューズの擦れる音)
ダンダンダンッ(ドリブルの音)
「パス!おい、パス!」
―シュッ!!!
「――――っ!」
無意識に自分の頬を触る俺。
「すいません!大丈夫っすか?」
「…あ、あぁ。大丈夫。」
「市川君大丈夫?擦りむいてるわ。保健室で消毒してもらったほうがいいんじゃないかしら?行きます?」
「あ、大丈夫っす。場所わかるんで一人で行けます。」
…地味にいてぇ。パスとか言っといて避けるなよ。ってかパスするやつも片手で投げんじゃねえよ。ドッジボールじゃねんだから…って余所見してた俺も悪いか…。