それから一週間…。

ピンポーン!

ガバッと起きる私。
朝の10時。
休みの日に誰だ?
寝ぼけた顔でドアを開けた。


『宅急便です!サインお願いします!』

『あぁ〜。ご苦労様です。』

私はサインをした。

『ありがとうございました!』

何の荷物だ?
宛先を見るとアルテミス・クラシックの文字が…!

『りょう!りょう!起きて!ねえ!起きて!指輪来たよ!』

気持ち良さそうに寝てるりょうを勢いよく揺さぶった。

『ん〜?』

眠たそうにりょうが目をあける。

『指輪!指輪届いたの!』

『んん〜?ぅん〜……』

興奮して話す私を無視して寝てしまった。

指輪が入っている小さな箱を手にとった。

早くはめたい。
はめたいけどフライングしたら怒られる。

私はひたすら我慢をした。

でももう無理!

私はりょうを揺すり続けた。

『起きて!指輪しよーよ!』

さすがにうるさすぎたのか、りょうが起きた。

『あれ?指輪届いたんだ』

どうやらさっきは寝ぼけてた様子。

『開けてみよ?』

『うん!』

小さな箱の中に待ちに待った指輪が入っていた。

『美奈、左手出して?』

左手を差し出すと、薬指に指輪をはめてくれた。

『私もはめてあげる!』

りょうの左の薬指に指輪がはまった。

『これからもずっと一緒!』

私たちの愛の結晶。