ご飯を食べ終わった私たちは、ゲームを始めた。

前を走ってる車のプレートを見ずにどこから来たか当てる…
そんなゲーム。

『石川県!』

『俺、富山〜!』

『二人ともハズレー』

本当にこどもみたい。
飽きなかった。

しばらくすると目の前に大きな富士山が見えてきた。

『りょうちゃん!富士山!』

『ホントだ!デカッ!』

天気が良かったおかげで山頂から裾野まで全部見ることが出来たんだ。

二人の行いが良かったからかな。

私たちの旅の始まりは、マイナスイオンたっぷりの滝からスタート。

うん。高いヒールを履いてきた私…完璧場違い。
でも気にしない。
だってね、隣にいる君が私をエスコートしてくれるもの。

その手に身を預けるの。

他の人には預けない。

大好きな君だけに私を、私の全てを預けるよ。