起きたりょうにご飯を食べさせる。

『美味しい!!!』

そう笑う君の顔を見るだけで幸せな私。
単純でしょ?

『今日さー、祖母ちゃん家行くんだけど美奈も来る?』

りょうの言葉に私は驚く。

彼女でもないんだし行けるはずがない。そう思って断った。

『じゃあ夜来てよ!』

りょうの住む街…行ってみたいと思った。

『分かった。行くね!』

そう約束をした。

夕方、私は用意を始めた。

何を着て行けばいいのか分からない。

なんとか用意を終わらせて電車に乗った。

電車に乗るの何年ぶりだろう…
外の景色を見ながら色んな事を考えた。

ぼーっと乗ってると約束した駅に到着した。

初めて見る景色…

辺りをキョロキョロ見回す。
まだりょうは来ていなかった。

見知らぬ土地にいる孤独に負けそうになる。

私は携帯を開き、りょうからもらったメールを読み返して落ち着かせていた。