帰り道、車まで送ってもらった。

『じゃあねー』

私が繋いだ手を離そうとするとギュッと引っ張られて頬に何かが当たった。

りょうの唇だった。

『えー!?』

私はこうゆう展開に慣れてない。嬉しいのに驚きが勝ってしまった。

私の反応に君は驚いていたよね。

嫌じゃなかったのよ?
ただ気持ちがやっと伝わって安心した矢先に起こったから、頭の中がいっぱいだったの。

君は本当に私の心を盗んで行く。
ずるいな…
私も君の心を盗んでみたいよ…?