会う当日。

私は時間ギリギリまで洋服選びをしていた。

これはいつもの事。

私の方が年上だとアピールしたかったのかジーパンにジャケットを羽織った。

車を走らせ、待ち合わせの駅前に向かった。

時間より早くついてしまった私は携帯を片手に洋服を物色していた。

〜♪

『もう少し時間かかりそう!!!ごめん!!!』

りょうは美容院にいるらしい。

『気にしないでいいよ〜』

私はメールを返し、また洋服を物色し始めた。

３０分位経った頃、りょうから電話がきた。

『いまどこ!?』

『A-oneだよ』

『あっいた!!!』

電話片手のりょうが私の前に現れた。

少し息があがってたね。

『本当ごめん』

『いいよ。ジーパン買えたし♪』

スーツ姿のりょうをしっかり見れなかった。

私は時計を見る。

『もうじき時間でしょ？送ってくよ。』

りょうは週末だけキャバクラのボーイをしている。

私は車の鍵を出し駐車場に向かった。