「もしもし…晃雅くん?」 「美鈴! 良かった…電話くれて…最近、距離置かれてる気がしてたから心配だった」 と、どこかホッとした声で晃雅くんは言った。 あたしはすべて話した。 妊娠のこと。 病気のこと。 始めは「うん」と相打ちの様に聞こえていた声は徐々に聞こえなくなった。 あたしがすべてを話終わると、やっと晃雅くんが口を開いた。 「ごめん…俺、無理だわ」