あたしの世界は
自分の部屋だけでいい。


自分の部屋に居れば
イジメられることもない。

ずっと一人で
周りに誰も居なければ
自分ばかり孤独に感じることもない。


自分の部屋に居る限り
あたしは自由だ…




そして、小学4年生になった時、担任の先生が

あたしの家に来た。


2、3年生の時も
何回か担任の先生が来たことは合ったが、

妙にガツガツした
男の先生であたしは
大っ嫌いだった。


でも、4年生になってからの担任の先生は

女性だった。

声は優しそうで、
しゃべり方はまだ若そうだった。



先生はあたしに
"部屋から出てこい"
とは、一言も言わなかった。


ただ、あたしの家に来た時は、学校で合った事や、クラスメイトの話などを語るだけ語ったら"またね"と、帰ってしまう。


また来んのかよ。


なんて思いながらも
先生が来るのを待っている自分が居た。