美鈴が話す。
それは、まだ美鈴が
幼かった頃のこと。
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「美鈴? ご飯ここに置いとくわよ」
「……」
美鈴が小学校に入学してすぐのこと。
友達が出来なくて、
学校で美鈴はいつも一人だった。
小学2年生になると
いつも一人でいる美鈴は
学校で少し浮き始める。
そんな時、美鈴は学校でイジメられ始めた。
物を隠されたり、
机に落書きされたり、
給食が配られなかったり、
そして、
小学2年生の夏休みが
終わる頃から、
美鈴は引きこもりになった。
「美鈴、パパが帰って来たわよ」
「……」
家で誰に話かけられても
返事することなどなかった。