これが俺の過去。
それから2年間、彼女を作ってないし、まして好きな人すらいなかった。
だから、誰かを意識するのは
久しぶりなんだ。
でも、もしこれが
"好き"なのだとしたら、
それは俺にとって、
"恐ろしい"に変わってしまうかもしれない。
そんなのは
もうごめんだ…
「星夜くんっ」
気づくと美鈴が俺の顔を覗いていた。
「うわわわわっ」
ビビりすぎで
狭いレジで尻餅をつきそうになった。
「変な顔」
と、言ってまた俺の顔を覗く。
「馬鹿っ! ちけぇよっ」
熱い顔を隠す様にして美鈴に背を向けた。
「ひひっ! 品出し終わったよ」
「おお…」
でも、やっぱり
美鈴は他の女とは違う。
特別だ。