あの日から姉貴は
2週間近く、この家にいた。

そして突然、今日の朝、
「ばいばーい」
と、瑠衣を連れて去って行った。


なんだったんだ…


そう思いつつ、
俺は、家を出て大学に向かう。



途中で一貴に会った。


「最近、美鈴ちゃんとどう?」


ボーリングに行ったあの日以来、俺たちは、よく遊ぶようになった。


「どうって別に…」


「つまんねぇ返答すんなよ」

そう言った次の言葉に
俺の心臓は大きく跳ねた。










「お前、美鈴ちゃんのこと好きだろ」