乃々は驚きすぎて瞳孔開きっぱなしの俺の目の前で手を振る。



「おーい、大丈夫かあ?」



「……」



すると、下校して行く子供たちが俺を笑う。



「リカちゃん、見て見て!先生固まってるよ」


「本当だあ!あのお姉さんにフラれたのかな?もしかして修羅場!?」



少々恥ずかしくなった俺は今だ目の前で手を振る乃々の手を止める。



「もうへーき」


「あ、そう」


つか、小学生に"修羅場"言われたのはさすがに心が痛い。


つか、よく小学生が"修羅場"なんて言葉知ってたな。


普段どんなテレビ見てんだよ。



子供だからってあなどれないな……




「……ねぇ星夜くん、また固まってるんだけど本当に平気?」


「ん?あ、本当に平気です」



本当恥ずかしいわ…
穴があったら入りたいっ!