―――――10年後。







「高野先生!さようなら〜」

「おぉ!さようなら」



金もない。

夢もない。

知識も、やる気も、欲も、
全くない。


それが俺、高野星夜だ。



そんな俺が今は………
地元の小学校で教師をしている。




「高野先生!」



一人の生徒が俺を呼びながら走ってきた。



「ん?どした?」



すると、正門の方を指して言った。



「高野先生のお客さん」



そこには一人の女の人がたっていた。




保護者の方かな?
にしては、若いか…



そんなことを思いながら
女の人の方に駆け寄る。