直輝と店長は、
軽いショートコントを
繰り広げ、俺は横目で冷たい視線を送る。


そんな時、客が入って来た。

「いらっしゃいませー」


直輝と店長の
ショートコントは中断。

仕事に切り替える。


ふと、考えてみた。

俺は今どんな顔をしてるんだろう。

ちゃんと、笑えてるのか?

笑うってなんだ?
なんで、美鈴はあんなに笑ってるんだ?



――…パチンッ


「いっ…でえ」

「何、マイワールド入ってんだよ」


直輝にデコピンされ、
我にかえる。

「…ただいま」

「おかえり、働け馬鹿」

直輝に言われてしまった…

「働かざるもの食うべからず」


隣で店長が熱い視線を
俺に向けて言ってきた。





…働こ。