周りの目など気にせず楽しそうにはしゃぐ美鈴を見て、
これを"生きている"って言うのかと思ってしまった。
「ぢゃ、ここで! またね、星夜くん」
ならば、君の隣にいるときは、少なくとも俺も"生きている"のか?
「おぉ、またな」
何言ってんだ。
生きているから、
今、歩いてる。
今、手を振っている。
今、君を見てる。
なのになぜ、君がいなくなると本当に自分が生きているのか分からなくなるんだ。
――――次の日。
只今、バイト中。
「えー! あの可愛い子ちゃんが、お前と同じ大学っ!!」
直輝に美鈴のことを話した。
「お前ずりいっ! 紹介しろ」
「は?なんで」
「1人だけイチャイチャはずりいぞ」
イチャイチャしてねえ…よ、な? うん。
「そーだ、そーだ! お前ずるいぞ、紹介しろ」
…エロ親父。
お前らコンビは
黙ってろよ。