その後、俺たち3人は真っ直ぐ美鈴のいる病院に向かった。




それまでにぎやかにしていた晴と一貴が病院に着いた途端顔色を変えた。



「なんで病院なんだよ」


一貴が俺に聞いてきた。



「美鈴、ここで入院してんだ」

「どうしたの?怪我とか?それとも、何処か悪いの?」



晴が心配そうに聞いてきた。


こんな顔をする晴を俺は初めて見た。


出来ることなら、

「なんでもないよ、美鈴なら元気だ」


そう言ってやりたかった。


でも、現実から目をそらせない。
あとから傷つくのは2人だから…



「詳しいことは美鈴から聞いてくれ」



俺はそれしか言えなかった。