直輝の言葉は冷たくて
見捨てられた気さえした。


「…じゃ、行って来る」



俺はそのままバイト先から美鈴の居る病院へ向かう。


病院に入ると小走りで
美鈴の病室まで行った。




真冬に会わないために。




美鈴の病室のドアに手をかける。



ガラスに自分の顔が映った。



『なんちゅう顔してんだよ』


『死んだ魚の目』



「…なるほど」






直輝の言葉を
納得してしまった。