気がつくと、晴と一貴が片付けをしていた。


ん?
まだ1回しかボールに触れてないような…


隣では美鈴が不思議そうな顔をしている。


そうだよな。
美鈴だって、1回しか投げてないし…


すると、

「イチャついてるあんたらが悪いんだからね、2人の分は、いっちゃんとあたしで投げてやったわ」

と、晴が言い、隣で一貴が腕を組、うんうんと頷いている。



なんだそれ!
俺はいいとしても
美鈴は初めてのボーリングで1回しか投げてないなんて…


しかし、

「そっかー! あははっ! ごめんねー」


美鈴は、怒っていると言うよりなんだか楽しそうだった。