急に美鈴に逢いたくなる。
アイツの笑顔が見たくなった。




すると、いきなり俺の部屋に姉貴が入って来た。


「星夜ー、入るよお」


「もお入ってんじゃんか」


俺は呆れた顔で
姉貴を見るが本人は全く気にしていない。


「あたし、瑠衣連れて家帰るから」


そう言うと、姉貴は自分の右手で俺の頭を強く握った。



「美鈴ちゃんと別れたらこの頭カチ割るからね」



俺を睨みつけ
姉貴は不快な笑みを浮かべる。


「わ、別れるわけねーだろ!いきなりなんだよ」


「前に言ったでしょ?『アンタみたいなつまんない奴には誰かが手伸ばしてやんないと』…みたいな」


言った本人が曖昧かよ。