隣には姉貴の言葉で顔を赤くしている美鈴がいた。


「何、照れてんだよ」


俺は美鈴の頭を
コンッと叩いた。


「星夜くんだって顔赤いよ?」


って、上目遣い。



「…ずりぃよ、バカ」




なんて言ってる俺の顔を首を傾げながら見ている。


言ってる意味わかってねぇよな…


「…可愛いってこった」



そう言うと美鈴が俺の目の前に来てわざとらしく上目遣いをする。


「あたしにベタボレですか?」


なにか企んだようなその顔が可愛いくて、


「…うん」


俺が小さく返事をすると、


「あたしも」


そう言って美鈴は自分の左手で俺の右手を握る。