楽しそうに話す健吾に

私は

「健吾。あのね私…記憶がきえちゃう病気なんだ。
これ以上私に関わったら健吾が哀しい思いするだけだよ…」

そう健吾に伝えた。

「だから何?俺は哀しい思いなんてしない。樹里のそばにずっといる。」

健吾は私をまっすぐ見つめて言った。

「大切なのは昨日じゃなくて明日だよ?」

健吾は私に言い聞かせるように言った。

私は嬉しかった。

本当にこのまま死んでもいいと思った。

健吾ありがとう。

そこで私の記憶は途絶えた。