「祐樹、なんて?」
奈々が聞く。
「…あのね、有紗チャンと祐樹別れたって…。」
「え、マジで!?」
「うん。それでね、有紗チャンの次のターゲット多分りょうって…」

「えっ…」

「うち、有紗チャンに勝てる気しない…」

ポロッと、そうつぶやいたのは、奈々じゃなくて美空だった。

「マジ…?」
「っていうか、祐樹、奈々がりょう好きって知ってたよ。」
「あ、それこいつのせい…」

そう言いながら奈々が春を指差す。