少し沈黙がながれた。
「…わぁ、面白いこと言うね?」
「答えてくれ…」
「ぅーん、答えはわからない。だょ。余り一般人には会わないからね。」
そう言うと、納得いかない感じで男は、そっか、と呟いた。
「じゃっ、次俺ね。君の名前を教えて。」
「雪兎。中村雪兎。」
「ゆきと君か。何年生?」
「高校一年」
俺が聞くと、すんなり答える。
普通の人なら疑うんじゃないかなぁ…
少々疑問をもちながら、質問を続ける。
「家族何人?」
「親二人で三人。」
「お前、名前は?」
雪兎が聞いてくる。
「黒称晴紀。高校一年、君と一緒。」