心臓一突き。

「死ねェ!!!」
降ってきたナイフを左にかわし、俺の右手で相手の首を一突き。

その後も、かわせば殺して、かわせば殺すの繰り返し。

とうとう奴らは銃を使い始めた。

「そっちが使うなら…」
こっちも使うよ。

ババババババ!!!

一時、撃ち合いになった。

「終わりだよ」

パァア―ン―…

「く、そっ…」

複数いた俺達も、みんな地面に倒れてる。

赤 赤 赤 赤
真っ赤 真っ赤
血 血 血 血

あ〜、吐きそう。
電話して片付けてもらおぅ。

そう思い、電話を取り出す。

「…―あ、ナザキ?俺、晴紀。片付けお願い。」
『はい。すぐに向かいます。』

「ふぅ…」
あーあ、折角おろしたてのスーツだったのに。
返り血で真っ赤。
髪の毛まで。

「なに、やってんだ…?」

震えた声が、後ろからした。
振り向けば、一人の男がたっていた。