今度は私が笑ってしまった。
「今思えば照れてそんな答え方しか出来なかったのかも知れないけど、、。でね、、じゃぁ嫌いな所は無かったの?って私が突っ込んで聞いたの。そしたらねぇ、、。」
香織はグラスの中の氷を一回かき回してからこう続けた。
「嫌いな所は誰にでも存在するんだって。好きになったからっていっても、もともとは他人なんだもんね、、。」
私は小さく頷いて話の続きを待った。
「不思議でしょ?好きだけど嫌いがあっても良いなんて。いいの?そんなのでって私は笑いながら聞いたの、、。」
香織はその時のことを思い出しているかのようにもう一度笑った。
「そしたらね、お母さん若い時結婚する前にね、お父さんの嫌いなところが原因で喧嘩して、結婚なんかするのをやめようと思ったんだって、、。」
「そうなんだぁ、、。そしたら香織は存在しなかったんだぁ。」
私は冗談っぽく香織の会話に割って入った。
「そうだよぉ、、。」
香織はそう言って笑ったけど、私たちが今している会話は物凄く重大でスケールが大きくて、空想的なようでいて、実は具体的で、、。、意思や思考は運命も変えうる力があるんじゃないかって、ふとそんなふうに思わされた。
「今度はお母さんのお母さん、あたしのお婆ちゃんが登場するんだけどさぁ、、。お母さんがそのことをお婆ちゃんに言うとこんな答えが帰ってきたんだって。嫌いな所を好きになろうなんてしなくてもいいんだって、、その人のきらいな所を嫌いだって思っても、それを許せたらそれで良いんだって。それが許せるようなら結婚しなさいって、、。」
「今思えば照れてそんな答え方しか出来なかったのかも知れないけど、、。でね、、じゃぁ嫌いな所は無かったの?って私が突っ込んで聞いたの。そしたらねぇ、、。」
香織はグラスの中の氷を一回かき回してからこう続けた。
「嫌いな所は誰にでも存在するんだって。好きになったからっていっても、もともとは他人なんだもんね、、。」
私は小さく頷いて話の続きを待った。
「不思議でしょ?好きだけど嫌いがあっても良いなんて。いいの?そんなのでって私は笑いながら聞いたの、、。」
香織はその時のことを思い出しているかのようにもう一度笑った。
「そしたらね、お母さん若い時結婚する前にね、お父さんの嫌いなところが原因で喧嘩して、結婚なんかするのをやめようと思ったんだって、、。」
「そうなんだぁ、、。そしたら香織は存在しなかったんだぁ。」
私は冗談っぽく香織の会話に割って入った。
「そうだよぉ、、。」
香織はそう言って笑ったけど、私たちが今している会話は物凄く重大でスケールが大きくて、空想的なようでいて、実は具体的で、、。、意思や思考は運命も変えうる力があるんじゃないかって、ふとそんなふうに思わされた。
「今度はお母さんのお母さん、あたしのお婆ちゃんが登場するんだけどさぁ、、。お母さんがそのことをお婆ちゃんに言うとこんな答えが帰ってきたんだって。嫌いな所を好きになろうなんてしなくてもいいんだって、、その人のきらいな所を嫌いだって思っても、それを許せたらそれで良いんだって。それが許せるようなら結婚しなさいって、、。」