「狭い部屋でごめんね、ここはアトリエもかねた部屋なんだ。」
「これ、全部勇君が?」
「うん、商品にならないような物もここには沢山あるけどね。」
「これ、トンボ玉って言うんでしょ?あたしこれネットで見た。あたしこれ大好き、凄く綺麗なんだもん。」
「美鈴ちゃんにあげる。」
「ほんと?いいの?」
「うん。もちろん。」
それは今の私にとってとても優しい行動だった。溢れそうになる涙をこらえ私は勇むから視線をそらした。
「ご飯でも食べようか?お腹すいてるでしょ?」
言われて見るともうお腹がぺこぺこだった。
「うん。」
私は頷いた。勇は私に背を向けて、キッチンへと入っていった。
私はその間、部屋の真ん中においてあるテーブルの椅子を引きそこに掛けた、テーブルにトンボ玉を置き、ランプにかざして透かした。薄い水色と濃い青が混ざるガラスのトンボ玉に、オレンジ色のランプの光が溶け込んで淡い紫色に輝いた、とても綺麗だった。世界一のダイアモンドなんかよりも、美しいと私は確信した。何時まで見ていても飽きはしなかった。
数十分は経っただろうか、勇がトレーに食事を載せて運んできた。
「美味しそう。」
「これ、全部勇君が?」
「うん、商品にならないような物もここには沢山あるけどね。」
「これ、トンボ玉って言うんでしょ?あたしこれネットで見た。あたしこれ大好き、凄く綺麗なんだもん。」
「美鈴ちゃんにあげる。」
「ほんと?いいの?」
「うん。もちろん。」
それは今の私にとってとても優しい行動だった。溢れそうになる涙をこらえ私は勇むから視線をそらした。
「ご飯でも食べようか?お腹すいてるでしょ?」
言われて見るともうお腹がぺこぺこだった。
「うん。」
私は頷いた。勇は私に背を向けて、キッチンへと入っていった。
私はその間、部屋の真ん中においてあるテーブルの椅子を引きそこに掛けた、テーブルにトンボ玉を置き、ランプにかざして透かした。薄い水色と濃い青が混ざるガラスのトンボ玉に、オレンジ色のランプの光が溶け込んで淡い紫色に輝いた、とても綺麗だった。世界一のダイアモンドなんかよりも、美しいと私は確信した。何時まで見ていても飽きはしなかった。
数十分は経っただろうか、勇がトレーに食事を載せて運んできた。
「美味しそう。」