勇を攻めるつもりは無かった。だけど私は一心不乱に彼へ質問を投げつけた。
いさむ「そんなんじゃない。」
いさむ「来れるとしたら、何時来るつもりだい？」
香織　「ほんとは迷惑なんじゃない？」
　無理を言うようなら、折角決めたこの決断も私はあきらめるつもりだった。
いさむ「迷惑なんかじゃないよ、ただ、僕はしばらく、新しい人とは会っていない。怖いんだ人に会うことが。」
香織　「対人恐怖症ってこと？」
　もしかして、私が相手だから？一瞬そんな考えが浮かんだ。もしかして勇もほんとのことを知っているの？
いさむ「違うんだ、怪我をしたんだ。その後がまだ消えずに残っている。だから人に見られたくなくってね。」
　ほっとしたのと同時に、私は不安になった。
香織　「大きい怪我？もしかしてガラスを作るときの？」
いさむ「うん、アクシデントがあって水蒸気があがってね。火傷したんだ。」
香織　「大丈夫なの？」
いさむ「怪我自体はね、もう影響はない。」
香織　「よかった。」
　それをきいて安心した。
いさむ「だけど以外に、痕が目だってね。」
香織　「気にしないから平気。」
いさむ「、、、わかった。」
香織　「沖縄の何処へ行ったら勇君に会える？」
いさむ「那覇空港まで来てくれれば車でも迎えにいけるよ、僕の家はそこから６キロほどのところだから。」
香織　「よかった。」
いさむ「どうして？」
香織　「実は那覇空港行きのチケットもう買ってあるの。」
いさむ「そっか、よかった他にも空港があるなかの那覇空港を選んでいて。」
　勇はそういって笑った。