芸術ってこと?
香織 「・・・。」
いさむ「ごめんごめん、自分勝手な話ばっかりしちゃって、、。」
香織 「いいのもっと聞きたいよ。」
私はそっけなくそう言った。だけどそれは本心からの言葉だった。そこに深い意味は存在しなかった。
香織 「ガラスってどんなガラスを作ってるの?」
いさむ「琉球ガラスって知ってるかな?」
香織 「ごめんなさい、知らないや、ガラスとかあんまり詳しくないんだ、、。」
いさむ「気にしないで、詳しい人のほうがきっと少ないことだから、、。」
香織 「もしよかったら、私にもおしえて、そのガラスのこと。」
誰かがそこまで打ち込むものに私は興味をもった。それがどんな物なのかと。
いさむ「僕なんかの勝手な話をしてもいいの?」
私はカメラ越しに顔も知らない相手に頷いた。
香織 「うん、聞きたいの。」
いさむ「わかった、ガラスの話をさせてもらうよ、ガラスってとっても素晴らしいもなんだよ。」
いさむは私にそのガラスについて、を語リ始めた。歴史、そしてその多彩な美しさにつ
いて。
いさむ 「ガラス、そのすべてはね、古代バビロニアの人々が残してくれた偉大なる遺産なんだ。それがアジアのはるか、僕たちの琉球列島まで伝った。琉球ガラスは明治時代に始まり、最初は薬瓶やランプのホヤ、そんな生活必需品として作られていたんだけど、現代じゃ材料も豊富になって、その造形美も高く評価されているようになった。暮らしの中に溶け込む光の芸術としてね。」
そこで彼は一息ついた。私は頬杖をつき彼の言葉に耳を傾けた。
いさむ「本格的な琉球ガラスは戦後の物のない時代に、駐留米軍で飲まれていたコーラやビールの空き瓶なんか、色付きのガラスを利用して再生したことから始まったんだ。歴史はまだ浅いけど。今では種類も製法もさまざまでその数は限りない。」
学校で歴史の授業を受けていた頃のように、私は目を閉じ、いさむが語る言葉達の想像をした。私なんかが生まれるはるか昔の歴史の一ページを。
香織 「ガラスってそんなに奥が深いものなんだ。」
いさむ「うん、それにガラスって人の心を映し出すような気がするんだ。人の心なんて目では見えないものだけど。実際僕は感じるんだ、僕の作り出すガラスは僕の心を映し出しているって。もちろん僕以外のどんなつくり手によるものでもね。」
香織 「・・・。」
いさむ「ごめんごめん、自分勝手な話ばっかりしちゃって、、。」
香織 「いいのもっと聞きたいよ。」
私はそっけなくそう言った。だけどそれは本心からの言葉だった。そこに深い意味は存在しなかった。
香織 「ガラスってどんなガラスを作ってるの?」
いさむ「琉球ガラスって知ってるかな?」
香織 「ごめんなさい、知らないや、ガラスとかあんまり詳しくないんだ、、。」
いさむ「気にしないで、詳しい人のほうがきっと少ないことだから、、。」
香織 「もしよかったら、私にもおしえて、そのガラスのこと。」
誰かがそこまで打ち込むものに私は興味をもった。それがどんな物なのかと。
いさむ「僕なんかの勝手な話をしてもいいの?」
私はカメラ越しに顔も知らない相手に頷いた。
香織 「うん、聞きたいの。」
いさむ「わかった、ガラスの話をさせてもらうよ、ガラスってとっても素晴らしいもなんだよ。」
いさむは私にそのガラスについて、を語リ始めた。歴史、そしてその多彩な美しさにつ
いて。
いさむ 「ガラス、そのすべてはね、古代バビロニアの人々が残してくれた偉大なる遺産なんだ。それがアジアのはるか、僕たちの琉球列島まで伝った。琉球ガラスは明治時代に始まり、最初は薬瓶やランプのホヤ、そんな生活必需品として作られていたんだけど、現代じゃ材料も豊富になって、その造形美も高く評価されているようになった。暮らしの中に溶け込む光の芸術としてね。」
そこで彼は一息ついた。私は頬杖をつき彼の言葉に耳を傾けた。
いさむ「本格的な琉球ガラスは戦後の物のない時代に、駐留米軍で飲まれていたコーラやビールの空き瓶なんか、色付きのガラスを利用して再生したことから始まったんだ。歴史はまだ浅いけど。今では種類も製法もさまざまでその数は限りない。」
学校で歴史の授業を受けていた頃のように、私は目を閉じ、いさむが語る言葉達の想像をした。私なんかが生まれるはるか昔の歴史の一ページを。
香織 「ガラスってそんなに奥が深いものなんだ。」
いさむ「うん、それにガラスって人の心を映し出すような気がするんだ。人の心なんて目では見えないものだけど。実際僕は感じるんだ、僕の作り出すガラスは僕の心を映し出しているって。もちろん僕以外のどんなつくり手によるものでもね。」