「唖子っおつかれ様!」

笑顔で迎えてくれたのは
徳間さん。



「ありがとう…」


いつからか私の目には涙がたまっていて


今、顔を見せるわけにはいかない。



コートを見てみると
こっちを睨んでいる
テニス部部長。


目をそらし、


「本当ありがとうっ」

と、笑顔で徳間さんに言った。

そう…

笑顔で……
言ったつもり。