学校に着くと、 玄関前には既に女の子達の野次馬ができていた。 私はてっきりクラス表を見ているのだと思ったが、 《かっこいい!》 《やっぱ、いつ見てもかっこいいわあ》 なんて言葉が至るところから聞こえてくる。 「ねえっもしかして徳間輝劉じゃない!?行ってみようよ唖子!」 紗羅に腕を引っ張られ、強引に野次馬の中へと飛び込んだ。