「やれやれ、輝劉も折角のお気に入りほっときよって…」

「え?お気に入り?」

「いやいや、なんでもあらへん。」



紗羅と菜央さんが会話をしていたが、

それは全く聞こえない。


聞こえてくるのは

徳間さんの周りにいる女の子達の黄色い声。

見えるのは

徳間さんのなんとも迷惑そうな顔。



会ってかからまだ2ヶ月くらいしか経ってないけど、


いつからか
やっぱり、
キャーキャー言われてて他の女の子に囲まれているのなんて見たくないって

思いはじめた。