言いにくそうに、耳元で先生が喋る。 「…妹尾は、ここが普通の遊園地だって思ってる?」 「…え?」 「やっぱ気付いてないか…」 小さくため息をつきながら、そっと先生が離れた。 「安川が言うには、ここはカップル専用の遊園地らしい」 「カップル…専用?」 「そう。だから、ここの休憩所の意味は…」