「これ貼ったら、すぐ出るからな」 袋を開け、中から湿布を取り出す。 そして、赤く腫れた足に湿布を貼ろうとするがー… 上から、暖かい雫が落ちてきた。 「…妹尾?」 見上げると、その雫は妹尾の目から出ていた。 「ど…どうした?痛むのか?」 慌てて、急いで足に湿布を貼ろうとする。 がー… パチンと、乾いた音が部屋に響いた。 手の甲がジンジンと痛み、持っていた湿布は床に落ちた。 一瞬、何が起こったのかわからなかった。