「ちょっと、足をひねったみたいで…」
「それは大変!宜しかったら、あちらで休まれては?」
従業員が指し示した方向にはー…
"にゃんにゃん休憩所"
「あ…いや…」
「何を言ってるんですか!彼女さん、痛がってますよ?」
妹尾を見ると、ひねった足を抑え俯いている。
「中には湿布も置いてありますし、痛みがひくまでゆっくりして行ってください」
湿布貼って、しばらくゆっくりしていれば少しは痛みはひくかもしれないがー…
「…先生」
俯いていた顔を上げ、にっこりと笑った。
「大丈夫ですから」
笑顔を作っているつもりだろうが、表情の歪みをチラホラ見せる。
「…わかった」
何、考えてんだ。俺はー…