お化け屋敷に着くと、ぜんぜん人が待っていなかった。 なんで!? こないだは、あんなにこんでたのに……。 「さぁ! れん君、かなちゃん、行ってらっしゃい!」 ひばり先輩、嬉しそうですね。 私は、ぜんぜん嬉しくないんですけど……。 「おいで、かな」 れんは、入る気まんまん。 「でも!」 「大丈夫、俺が守ってあげるよ」 そう言って、手を伸ばしてきた。 「わかった。入るわよ!」 先輩達が、嬉しそうに飛び跳ねている。