んん?

返事がない。



それどころか、ボーッと俺を見つめている。




「…聞いてる?」




俺はいたたまれなくなり、関西弁の人にまた、声をかけた。




「えっ…
あぁ、そやで!
俺、空羽青ゆうねん!!!」




関西弁の人はそう言うと同時に、体育座りをしている俺の前に、ヤンキー座りをした。



なんだ。
聞いてなかったわけじゃなかったんだ。



なんで、ボーッと俺を見てたんだろ?


知らない奴だったから、びっくりしただけかな。




そんなことを少し考え、ふと思い出す。



そして思わず呟いた。