びっくりした。

すぐに返事できひんかった。



だって…


「…聞いてる?」



「えっ…
あぁ、そやで!
俺、空羽青ゆうねん!!!」

思わず俺は男子の前に行き、目線を合わせた。


…コイツがあんまりにも…




「そらは…あお?」




「うん!
空を羽ばたくって書いて空羽で、あおは青色の青ってかくねん!」






あんまりにも…





「青…空、羽…
青空みたいな名前だね。」





「マジで?
そんなん初めて言われたわ。」







綺麗だったから…





「そう。
嫌いな物ほど、人って反応しちゃうから…」





「…は?」