「ハァハァハァ…すっげ、気持ち、よかった…」
男は肩で息をしながら、相手の男に言った。
「そう?
僕もまぁまぁ、よかったよ。」
「あんた、本当にうまいな。
連絡先教えてよ。」
それを聞いた相手の男はニッコリ微笑み、カッターシャツを着ながら言った。
「んー、ごめんね。
僕、カラダの関係で、しかも一度切りの相手と連絡取り合う気はないんだあ。」
「は?なんで?
あんたも、よかったんだろ?」
相手の男は、腰に力が入らなく、ベッドの上に座って叫んでいる男を無視し、部屋を出ようとした。
「ちょ、まてっ!
せめて、名前教えろよ!」
呼び止められた相手の男はくるりと振り返り、言った。