「見たい?」
「!!」
島野の一言に、僕はドキリとした。
「み、見たかねーよ……」
僕は精一杯の強がりを言った。
「今日の下着、ピンクだよ。自分の色と合わせたの」
自分の色、とは戦隊ヒーローの“ピンク”の事である。
「用意周到なこって……」
僕はごろんと横になり、体を島野から遠ざけた。
「ちぇ。つまんないの」
僕の背後で、ガサゴソと音がする。
服を着ているんだな。
僕は目線を遠くに向けながら、自分に素直になれなかった事を激しく後悔していた……。
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