知っているのはクラスで一番仲のいい佳奈だけ。


「おっはよ〜!あいり!!」


佳奈がそういって背中をバシッと叩いてきた。



「いったぁ!!もぉーかなは朝から元気ありすぎ!!」



「あはは~ごめんごめん!!」



バスケ部に所属している佳奈は朝練で疲れているくせに、朝からテンションが高い。



そのせいで、私は毎日こうして背中をさすりながら涙目になっている。


「ったく、全然反省してないでしょー。」



「エヘッ!まぁまぁ、今日も挨拶できたの?」



「まぁね!!」



「まぁねってあんた・・・。よく毎日毎日一言だけの会話で満足できるね・・・。」



「だって喋れただけでうれしいんだも~ん。」