「だいぶ君も落ち着いて生活出来ていると思う。」
校長先生はその笑顔の奥で何を考えているのだろう。
「一人暮らしをしてほしいんだ」
・・・・・ぇ・・・?
「もちろん部屋は学校が用意する。だから先生と離れてほしいんだ。」
・・・・いや・・・・。
ぃやだよ。
「本校にも一人暮らしの生徒は数人いるからな。」
校長先生の話しについていけない。
涼は先生と離れなさいってこと・・・・?
涼には先生しかいないのに・・・・。
涼からとらないで。
「先生には私から言っておくから、君は考えなさい」
「・・・はぃ・・・・」
震える声で返事をして廊下に出た。