笑いながら抱っこされてる。
そこは涼だけがよかった。
ほかの子はやだよ。
胸がズキズキと痛んだ。
「・・・・」
その日の放課後。
涼は校長室にいた。
校長先生に呼ばれたから。
校長先生の話しを聞くと、どうやら付き合っていることまでは話していないらしい。
ただ、先生と一緒に住んでることがばれたとしかしらないらしい。
「先生と一緒に住んでることがばれるのは良くない」
にこやかに話す校長先生。
優しい口調でわかりやすく涼に話す。
「親のことがばれるのは君自身も嫌だろう?」
深く頷く。
涼の親のことがばれたら学校もいろいろ面倒だから・・・。