「・・・っ!」




裕也くんは走って保健室を出ていった。




「「・・・・・・」」




シンと静まる保健室。




「・・・・どうするのよ」




紅ちゃんが言う。




「はぁ・・・」




先生がため息をつく。




・・・・。




「・・・先生・・・ごめんなさい・・・」




「謝んな、それより大丈夫か?」




「ぅん・・・」




ゆっくり私をおろす先生。




「まぁ、あいつがどう動くかだろうな」




先生が紅ちゃんに言った。




紅ちゃんは指にクルクルと髪をまく。




「そうね・・・いちよう校長にも伝えておくほうがいいわよね」




「そーだな」




先生と涼の関係はこんなにもいけないことだなんて知らなかった。