朱音の手はひんやりとして冷たかった
手を握った瞬間 ビクッと朱音は反応していた
「ありがとう、蓮」
「おう。じゃぁ、進むか。」
俺たちは、お化け屋敷の中を進んで行った
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お化け屋敷を出た頃には、朱音は泣きじゃくっていた
まぁ俺でさえ怖かったんだからな
仕方ないさ
「蓮っち!!お疲れ」
何で海斗は、あんなに叫んでて元気なんだよ
「次あれ乗らねぇか??」
海斗が指差した先には、それは遊園地の定番
ジェットコースターがあった・・・…
「はっ!?俺パス」
「えー。何で?楽しそうじゃない?」
「そうそう。大塚の言う通り。」
お化け屋敷 入った後にジェットコースターとか良く乗れるぜ
「加藤くん。もしかしてジェットコースター乗れない?」
俺の耳元で、橘が言ってきた
「ジェットコースターは乗れるぜ。」
「じゃぁ、決定ね★」
なんか橘って・・・…かるく裏あるよな
簡単にペース乗せられちまったし
はぁ・・・しかたねぇな乗るか
「よし!行こうぜ!」
「おう。待ってたぜ蓮。」
「いやーーー!!!!」
「キャーーー!!!!」
「うおーー!!」
なんだ?このジェットコースターかなりの高さから落とされるじゃねぇか・・・…
めっちゃ気持ちわりぃし・・・…
乗っとくんじゃなかった
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「楽しかったねー!海斗」
「おう。めっちゃ楽しかった。」
はっ!?なんだーこいつら?
なんかもう1回乗るとか言ってるし・・・…
「朱音と加藤くんも、もう1回乗らない??」
「えー!!もう無理だよ。よく、もう1回乗るねー」
「俺も乗らねぇ。気持ちわりぃし。」
じゃぁ、私たちは乗ってくると 走って行った…・・・
「朱音。大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ。蓮は?気持ち悪いって言ってたけど大丈夫なの??」
「おん。大丈夫だ。」
と、言って朱音の手を取り抱き起こした
「ありがとう。蓮(笑)」
「おう。」
俺は、朱音の笑った顔が可愛いくて クルッと背を向けてしまった
「ははっ。蓮、照れてる。耳まで、真っ赤(笑)」
「悪かったかよ。照れちまって。」
朱音の方を見たら 耳までちょー真っ赤だった
「なんで朱音まで、照れてるんだよ」
「だって、蓮がそんなコト素直に言うなんて思わなかったんだもん。」
そうだな俺さっ、けっこう隠して言ってる部分があるからな・・・…
「あっあそこ入らない?休憩したいし…」
朱音が指差した先には、オシャレなカフェがあった
俺も休憩したいしな・・・…
海斗みてぇに体力有り余ってるつーわけでもねぇし疲れる・・・
「おう。行こうぜ。」
俺は、朱音の手を引いてカフェに入った
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「海斗、やっぱりジェットコースター2回は、キツいよ・・・…。」
「だって、こんなコトぐらいしなくちゃ蓮と大塚がデートもできないんじゃないか??」
「そこが、私たちの今回のデートの狙いだもんね。」
「おう。楽しんでくれると良いな。」
「うん・・・…。」
カランカラン・・・…
俺たちは、カフェに入った
「うわぁ、綺麗。」
あぁ、白で統一されてるが大人っぽくて綺麗なカフェだ
俺たちは、ウェイターに案内されて窓際の席に案内された
「朱音、何にする??」
「うーん??グレープフルーツティーにする。」
また、グレープフルーツかよ
「グレープフルーツがそんなに好きなのかよ。」
「ふぇ??・・・…うん。グレープフルーツ大好きだよ。」
なんだ、うんって答えるまでの間は・・・…
ウェイターに注文した
飲み物が来てから、俺たちは話しをしていた
「海斗と橘の体力すげぇな。」
「うん。そうだね。ラブラブだし(笑)」
まぁ、朱音がいうとうりラブラブだよなー。あの2人・・・・・・
「今度は、2人でデートしに行かねぇ?」
「えっ!?」
「嫌か?朱音が行かねぇって行っても強制だからな。」
「ううん。行くよ!嬉しいよ。」
「うん。知ってる。」
「自信過剰なんだから!!(笑)」
確かになっ
「でも、自信過剰なヤツを好きになったのは朱音だぜ。」
「うー。意地悪。蓮。どSだし・・・」
「うーん。でも、意地悪に俺をさせたのは朱音だからね。」
「なっなんでウチなのよ?」
「だから
その反抗する態度が可愛いーから意地悪したくなるの。」
♪〜
あっ!ケータイがなった
海斗からじゃん
ふーん。もうホテルに向かうのか・・・
「朱音。もう、ホテル向かってだって。」
「うん。じゃーお店出よっか。」
「おん。」
俺は朱音より先に行き会計を済ませた
「ありがとうっ。蓮。」
「ん?良いぜ。」
お金は、男が払うのが常識だろ
好きな女と割り勘とかマズイだろ・・・・・・
自然に手を朱音と繋ぎ、ホテルに向かった