「蓮。昼食食べに行くぜ。」


「あぁ。っ・・・…。」


あーまた、朱音はグレープフルーツ食ってる



そんなになのかよ


俺には、やっぱ言えねぇのかよ


妊娠すると気持ち悪いって良く聞くが・・・朱音は大丈夫なのかよ


大丈夫なわけねぇよな だから、グレープフルーツばっかなんだよな



「れーん。行くぜ、無くなっちゃうぜ!」


あー。そうだ海斗待たせてたっけ。


「あぁ。今行く。」


俺 朱音にめっちゃ惚れ込んでるなっ。


考えると朱音のことばっかで、周りに全然目がいかねぇ


マジで俺は朱音に重症ってわけだ



「蓮。俺な、百合になっコクる!!」


「ぅっ!!」


俺は今まで食ってたパンをつまらせた


ってか、百合って橘のコトなんだよな


「海斗。お前は変わったな。昔はちょー女ったらしだったのになぁ(笑)」


この話しマジでだぜ!?

今の海斗からは全然想像できなかったからなっ。


まぁそうゆうの変えたのは、橘なんだよな


それだけ 橘のコトを大事に思ってるんだよな


奈由・・・ごめんなヤッパお前の応援できねぇよ




「俺は応援するぜ。海斗の思いちゃんと伝えてこいよ。」


俺はどーんと海斗の胸を押してやった


頑張れよつー意味で



「おう。放課後ぐらいに言う。」


放課後か。それなら良いかもな



「だから、蓮も大塚にちゃんと"産め"って言えよ!!」



「あぁ。海斗が言った後でな。」



つーか、海斗の狙いソコだろ。




「あっ。もう、昼休み終わるぜ」



海斗のその言葉で、俺達は教室に向かった



「俺な今日、百合にコクる。」



考えるコトより、俺はその事を口に出していた



「お前変わったな。昔は女たらしだったのになぁ。」


この話しは、約1年前に本当にあった話だ



この頃俺は、女なんて誰でも良いって思ってた。


だから、彼女なんていらないって・・・…



でも いつからかいつも一緒にいた蓮が彼女を作った


それが大塚



蓮は 毎日といっていいほど、朱音のコトを話す



そんな 一途な蓮に俺はいいなって思った



誰か1人の女を愛していける


でも、何人の女と関係を持ってた俺は1人なんて無理なんだよ!!



蓮にはなれないんだ!!



ってずっと思ってた




そんなコトを考えて部活をやってた俺は、けがをした


ちなみに俺はサッカー部


蓮も一緒だぜ




保健室に行ったらあいにく先生は出張らしい



いないって、俺のけがどうすれば良いんだ?



「えっ!?楠木くん怪我してる。大丈夫?」


あっ。そんなコトを考えていて、先客がいたなんて考えてもなかった



その先客っていうのは、橘百合。



蓮の彼女の大塚の親友だから、何度か話したコトがある



でも、今は2人きりだ。


いつもとは わけが違う




「保健室の先生は出張だから、私が消毒するよ。」



「えっ!?でも、悪いだろ?橘だって何か理由があって、保健室に来てるんだろ?」



橘の口から、そんな言葉を聞けるなんて思ってもなかった



不意に俺の心臓は 速くドクドクと動いている




「あー。大丈夫だよ。保健室の先生から頼まれて、来てるんだから(笑)」




「っ//」


橘の笑顔って 可愛いな


えっ!?俺って1人の女にこんなに気にするタイプだっけ?


そんなこと考えてる自分が恥ずい


やっべぇ 今の俺の顔って絶対真っ赤だ



じゃぁ消毒するよ。っという橘のことばで消毒が始まった





手際が良いな 手が綺麗だな
うわっ!女子の手を見てテンション上がるなんて俺変態じゃん




「終わったよ。」


「ありがとうな。橘」


俺はポンッと橘の頭に手を乗せた

あーやっちまった。橘は絶対困ってるって


手を乗せたのは、自然になんだ


この状態で 顔見えるわけじゃないし


「部活頑張ってね。」


えっ!?今何て?



「おう。じゃぁなっ。」



そう言って俺は部活に戻った



橘の言葉に俺はびっくりした


ってか、俺の顔今めっちゃヤバいし・・・…



橘に見られなかったか・・・…



まともに 明日から橘の顔を見れねぇよ



俺、ヘタレだ・・・…


蓮みたいになりてぇよー





でも、これだけは言える!!


マジで俺!橘に恋をしたことは


これが 俺が恋に落ちた出来事