「何がえーっなのかさっぱりわかんないんだけど。」


お前が怖かったからに決まってんだろ。


「「「「「………………」」」」」

「は?シカト?まさかのシカト?有り得ないし。なんか答えてよ」


顔。歪みまくってます結城紗楽さん。


「「「「「結城……怖い…?」」」」」


同感。


「………ぅざぃ」


「なんかごめんなさい。」


敬語…………
ってかいうか、えっ……
何この変な雰囲気……




明らかに、沈黙の場で空気を読まない人が一人………


「あ、」


………担任が話し出した。


「あの〜…一応、担任なので、一年よろしくね?」


一応ってなんだよおい。

「とりあえず、今日はこれだけなので……みなさん、さようなら」



面倒臭くなったのか逃げていった少しは可愛いと思っていた担任は。


超てきとう極まりない感じでホームルームを、記念すべき入学式の日の高校初のホームルームを、超あっさり終わらせてしまった。