「いいの?私、重いよ?」
「ヘーキ!ほら、早く!」
「ごめんね…よいしょ」
「オッケー?行くよ?」
「うん!」


…あっ、圭太くんの背中ってこんなに大きいんだぁ…。
ニケツなんかした事ないから、男の子の背中なんて…。


「里緒?」
「なに?」
「荒木の事は、もう気にするな」
「え…」


もう先生に近づくな、そう聞こえる。


「無理に離れろとは言わない…ただ、前にも言ったけどアイツに女は山ほどいる」
「うん…」

分かってる…分かってるけど…
やっぱり私には先生しか…。