ネコは苦いコーヒーを一口飲み……、バンッ!と突然入ってきた幸也と沙耶香に、驚くことなく目を向けた。


「頼む……」


 幸也が、息を切らしながら言った。


「お前の、三つ目の目の能力が必要なんだ――!!」