「え……?」 その画面表示に、何度も目をこする。 間違いない。 いつもと音楽と一緒にその文字が出ている。 「ネコ君、これ……」 「あぁ……最後の別れを言いに来たんだろう」 「最後の……」 沙耶香は、ジッとその着信画面を見つめる。